Air-to-Art(空気から芸術へ) のコラボレーションにより、炭素汚染物質を紙やキャンバスでのアートに使える高級な黒色顔料に変換
タコマ(アメリカ)および沖縄(日本)、2025 年 1 月 14 日
アメリカの素材スタートアップ Homeostasis と日本のオープンソース・プラットフォーム Atierra は、Air-to-Art プロジェクトを通じて提携し、二酸化炭素 (CO2) から作られた黒色顔料「(mark)」を販売します。この先進的な取り組みでは、技術者、アーティスト、コレクターの間での協力が促され、ビジュアルアート(視覚芸術)の力で大気から CO2 を除去することができます。(mark) 1 グラムにつき、3.7 グラム相当の炭素が大気中から取り除かれ閉じ込められていることとなります。
Homeostasis の (mark) は、描画や絵画用のチャコールパウダー(木炭の粉)として使用できます。ほとんどの芸術用チャコールパウダーとは異なり、(mark) は炭素含有量が 99% と業界トップクラスで、豊かな黒の色調と滑らかな塗布を実現します。

この提携では、Homeostasis は独自の装置でチャコールパウダーを製造し、Atierra はマーケティングと小売業務を担当します。(mark) の順番待ちリストは既に公開されており、アメリカや日本のアーティスト、イラストレーター、その他のクリエイティブ職の方々などが無料で登録できます。支払いは2025年2月に開始、納品は2025年春の予定です。
Homeostasis共同創設者兼CEO・Makoto Eyre氏からのコメント
「私たちは、二酸化炭素から顔料を生み出すことで、地球上で最もタフで、持続可能で、費用対効果の高い供給システムを実現しています。私たちは、修復力のある炭素除去のプロセスによって、地球により良いバランスをもたらし、より美しい世界に繋げられると信じています。私たちの新しいアート素材が美しい作品の誕生に貢献できることを、非常に嬉しく思っています。」
このAir-to-Artプロジェクトでは、Atierra は、二酸化炭素由来の素材をアート作品に取り入れるアーティスト向けの認証プロトコルを開発しています。認証されたアーティストは、Atierra のプラットフォームで作品をプレミアム価格で販売することができ、大気中から除去された二酸化炭素を使用して作られたアートを所有するという特別な機会をコレクターに提供します。
Atierra共同創設者・Shivani Sathish氏からのコメント
Atierraでは、気候アクションを影響力のあるものにするだけでなく、シームレスにやりがいも感じられるようにすることを目指しています。Homeostasisと提携することで、アーティストが気候アクションを通して認められ報われる手助けをすると同時に、コレクターがアートの所有を通して気候変動対策に貢献できるようにしています。
アーティストやクリエイターの皆さん、こちらのチャコールパウダー順番待ちリストにご登録ください https://www.atierraclimate.com/air-to-art.
Homeostasis について
Homeostasis は、化学者と航空宇宙エンジニアのチームによって 2022 年に設立されました。全く新しい独自のプロセスによって、工場の煙道もしくは大気から収集したCO2 から炭素材料を生産します。Homeostasis は、米国の太平洋岸北西部で活動しています。詳しくは、www.homeostasis.earth をご覧ください。
Atierra について
Atierra は、個人の取り組みとパートナー企業・組織主導のソリューションを結び付けることで、共同での気候アクションを促すオープンソース・プラットフォームです。先進的な気候パートナー企業・組織と提携し、個人が重要な気候ソリューションに貢献し、気候アクションを日常生活の一部にできるような場を作り出しています。詳しくは、www.atierraclimate.com をご覧ください。
メディア関連のお問い合わせ先:
Makoto Eyre: Homeostasis CEO
Shivani Sathish: Atierra代表取締役
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